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ひきこもりについて
(2001年9月12日)
 
やっと「ひきこもり元年」
 
ひきこもりが、新聞をにぎわしたり、事件になったりして、ひきこもりを正確に理解していないように思われてなりません。ひきこもりは何か人間関係でトラブルに巻き込まれ、ひきこもることでやっと自己主張できたのです。それまでは親に対して、学校に対して社会に対して従順すぎた人が大半です。

最近、元気に復活した青年達が時々SCSに現れています。しばらく、3年ぐらい音信が途絶えていた青年が、覚えていますか?と電話をかけて来てくれました。立派になって、涙が出るくらいうれしいひとときでした。こんな時があるから、この仕事をやっているんだと思えるときです。彼が云うには、ひきこもっていてカウンセリングを受けていたとき、自分がひきこもっていたとは自覚していなく、ただ混乱していて苦しかったそうです。トラブルにまきこまれ、そのことで父との葛藤を意識して、必死に格闘し、カウンセリングに3年通っていたのでした。彼は今、同じようなひきこもっていた友人がいたけれども、医療だけにかかっていた人には復活していない。これからの医療を考えるとき、親と医療とカウンセラーや仲間、支援する人々と多角的に考えていかなければ成功しないだろう。そして、そのことを自分も体験者の一人として考えていきたいと云っていました。

行政のかかわりとのきっかけを作ってくださった全国ひきこもりKHJ親の会の奥山氏が、年号を「ひきこもり元年」と命名しました。すごくエネルギーのいることです。彼は行政のかかわりはどうしても居場所の提供などハードの部分で、内容のソフトの部分を、どうしていくかも問題です。居場所とは目的ではなく、人のことです。かかわりを持つ人が、親、医療、カウンセラー、支援するボランティア等、これから勉強する必要がありそうです。ぜひ、体験者達の意見、実践者の体験も入れて、ソフトの部分を作っていただきたいと願っています。

2001年9月12日 SCSカウンセリング研究所代表 池田 佳世

 
 

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