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ひきこもりについて
(2002年4月30日)
 
父親の存在力
 
 風薫る季節となりました。SCSも「研究会」から「研究所」へと変わり、だんだんと年を重ねてまいりました。

 当初はどんなことが始まるかと思った集まりが、だんだん団体しくなってまいりました。やりたいことはやりたいようにやるという初心を生かしながら、皆の総意で方向は決まっていく集まりは何でもありで、どんなことでも取り入れていきたいと思います。

 その中で父親の講座「オヤジの会」が今年リニューアルしました。教育に家庭に父親の心理的不在はものすごいものがあると町沢静夫氏が書いているように、子供にとって「母親は過干渉だが、信頼でき相談もできるが、父親は優しいが相談も信頼もできない」というアンケート結果も出ています。父親を通じて社会の風が入ってくるのに、その父親が逃げようとしていて、母と子の関係がすべてを決定してしまうのです。中学になると子供のほうが腕力が強くなり、中学程度の価値観(強いものが全てを制するなど)であっという間に家庭の王様になってしまいます。しかしそれでは社会に出て行かれません。精神的な強さや人間関係的指導力・知力が家庭の中に欠けているように思えてくるのです。ゆっくり育てなおしをし、最後まであきらめなかった親が勝敗を決めるのです。

 SCSでは徐々に父親の影響力の大きさや精神的な意思が感じられてきました。それが母親に与える安心感も大きいものがあります。お父さんの出席が子供に希望を与え、虚無感や将来を悲観する感じが薄らいできています。お父さんがだめだ、困ったと逃げる姿勢から、具体的に社会のどこを利用すればいいかを考え出すことによって、お母さんの視野がぐっと広がってきています。SCSは父親不在ではなく、父親が機能できる団体の方向も出てきました。

 2002年4月30日 SCSカウンセリング研究所代表 池田 佳世

 
 

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