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ひきこもりについて
(2004年4月30日)
 
フィジー6泊7日体験は、行動変容をもたらすものでした。
 

桜の咲く春に『SCSだより』がお届けできるようにと、普段のんびりやっているSCSの青年たちが頑張りました。SCS2004年の海外体験として、2月末から南の島のフィジーへ行ってまいりました。スキーも、足に合う靴がなくスタッフの三宅君を滑らせることは出来ませんでしたが、皆好調に滑ってころんで、やがて滑る楽しみを味わえるようになり、夜の盛り上がりも体験して帰ってきました。

東京都のひきこもり対策元年。ひきこもりには重い腰をやっとあげ、予算1600万をつけた都予算委員会の初鹿議員の、石原都知事・生活文化局長への質問を傍聴に行ってきました。

SCS居場所では、思春期の長い青年にとって体験をふやす事が自分を確立していくので、失敗と思った事も自分の体験として身につくためには親の無条件の肯定的関心が必要と思われます。

今回フィジーへ行って元気にアクティビティーに参加し、新たな出会いの中でそれぞれ変化して帰ってきました。ボーっとしている中で、何かがあると思ってアインシュタインのようにフォーカスしてみましたら、フィジー宿泊体験は、行動変容をもたらすものでした。

『人間関係論』でロジャースは約40年前にこう書いてあります。「私は問題を持った人間に従来の知的な方法や、訓練的な方法によっては、本当の援助を与えることが出来ないということがだんだんわかってきた。知識や訓練や教えられたものを、ただ受け取るだけのやり方は、ほとんど役に立たないのである。私はこのような方法は魅力的であり、直接役立つように思われるので、いろいろやってきた。しかし、そのような方法で得られたものは、すぐに消え去ってしまうような変化であり、その人に自分の不適応をさらに自覚させるものである。このような方法が他人の適応の問題とか、人間関係の問題を解決する手段としては効果的であるとは思わない。」

出発前は期日も少なく、人も集まるのかと思いましたが、桝田さんのエネルギッシュな誘いの素晴らしさにあっという間に大きなグループになりました。カウンセラーの桝田さんは実践で。「こういう海外旅行は行かなければ損、自分を作るこんないい場はなく、大人も自分が成熟するのに近道なのだ。」と熱心に誘ったのでしょう。また、ロジャースはこうも言っています。「もし私があるタイプの関係を設定する事が出来るなら、その相手はその関係を使用して、自分の中に成長の方向に向かう能力を見出すであろう。」−あるタイプの関係とは、1、見せかけのない純粋の真実性 2、無条件の肯定的関心 3、受容を含んだ理解−

とにかくそれぞれの人が、それぞれの程度変化しました。これは、個人カウンセリングをずーっとやっていることからすれば飛躍的なことです。お父さんも2人、お母さんも4人参加され、今後が楽しみになりました。

思春期は体験することと、まわりの人間がそれを肯定的にとらえることで、自分がつくられます。2ヶ月に1回やっている国内宿泊体験にもぜひ多くの方が参加されることを望みます。親も子もせっかくひきこもっていたのですから、たくさんの体験をして今後の栄養にしていきたいと、切に思いました。

2004年4月30日 SCSカウンセリング研究所代表 池田 佳世

 
 

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