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ひきこもりについて
(2005年8月10日)
 
引きこもりには、たくさんの能力を持ちながら中途で出せないでいます。周囲の人が変わっていくと、見違えるほど意欲を増して元気になります。親が変われば子が変わるといいますが、どのように変われば子は復活するのでしょう?
 
作戦1 親の無条件の肯定的関心
親がひきこもっている子を外に出すように仕向ける作戦とは、親の子どもへの無条件の肯定的関心です。親はどんなときも「何か深い意味があって引きこもっている。引きこもることはこの子が破壊されない良いことだ」と思い、おまけに「引きこもりながら青年期の自分作りができるとひきこもっている事がプラスになる」と思うことです。青年期の自分作りとは

1、あたかも自分自身であるかのように見せかけた存在から、見せかけのものの背後に隠れている自分に気がつくようになる。

2、「あるべきである」という強迫的なイメージから遠ざかっていく、良くしなければいけないという概念を両親から根強く取り入れているが、それから遠ざかろうとしている。

3、その文化によって期待されているものから自ら離れていく。引きこもり始めたときから期待に添っていないという行動を取っているが、復活のとき期待に添わなければならない。

4、人を喜ばすということをしなくなる。私はとうとう自分のやりたいと思ったことをやり始めばならないと感じました。自分が楽しく自分が快であるように動く。どうしてもつらいので、体がその方向へいく。

5、やっと自分の方向へいく。ところがここで自分に否定的であると自信がないと、自分はだめだ、無能だと自分をつつき始めないようにしたい。そして、どうしてこうなったのか、あのとき親が助けてくれたらこうはならなかったと、自分に向かえば落ち込み、うつ状態になり、親に向かえばエネルギーが出てくる。他人に向かえば親が楽になる。
 
作戦2 本人の自己表現能力をつける
 本人の自己表現方法をつけよう。親が悪かったことを丁寧に聞く。丁寧ということは、矛盾を修正することではなく、あくまで言いたいことをだけを聞く。はじめは吐き出し、そのうちに本音の自己表現ができるように聞いていく。と言われる。だんだん正確に自分の思っていることを表現できるようになる。そうなると外へ出ても会話が成立する。一方的に話す子は何か大切なことを話していないことがよくある。
 
作戦3 本人の対人恐怖を少なくする。

いかなる段階でも、人に会う機会を作る。たとえ部屋から出られなくても、家庭の雰囲気が人が来たことで変わる。

この作戦1、2、3はいつの段階でも必要です。習慣になるまで親の会や学習会に行く、学習会も毎週が一番効果的です。

この3つの作戦を実行しながら、10のプロセス(回復過程)をすすみます。

 
回復過程1 : 親が子供への否定的関心から脱出。子供への無条件の肯定的関心に変わる。

断絶している35歳の青年

「毎日なんで寝ているのだろう。早くハローワークでも行ってくれたら、怠けるのも引きこもってから10年にもなる。部屋の中で何やっているんだろう?いつ外に出ていくのだろうか?まだゆく気がない」

という親の否定的関心から肯定的関心へ

「今休んでゆっくり自分作りをしてほしい。よく寝ている。どんなに疲れていただろう。寝ているのも楽ではないはず。ずーっと寝ていたいと言っているのは、将来の希望がないのだろうか?」

と息子の気持ちがわかってくる。

以下、回復過程2〜10へと続きます。

2004年8月10日 SCSカウンセリング研究所代表 池田 佳世

 
 

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