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ひきこもりについて
(2005年11月1日)
● 引きこもり回復過程を考える3
1、親が本人に無条件の肯定的関心で居る
2、本人の自己表現能力をつけるため親が話をよくきく。
3、本人の対人恐怖を少なくするために人を家に入れる
 
回復過程1 : 親が子どもへの否定的関心から脱出。子どもへの無条件の肯定的関心に近づく。

回復過程2 : 家庭内でのひきこもりの脱却、親の声かけ、親子で快話ができるようになる。

回復過程3 : 家庭内で自己表現ができるようになり、外で自己表現能力開発。

回復過程4 : 本音の表現が始まる −抱えているものの解放。
 テレビの話や日常会話の聞き方が上手になると、だんだん本人を苦しめているP.T.S.D(トラウマ、傷ついた心)を話し始めます。はじめは恐る恐る話し出す。聞き方がわるいと何回でも同じことを言う。ずぅーっと同じのくり返しで、お父さんが聞いてくれない。お父さんを子どもがあきらめていました。中学のとき、友人にぶたれて、文化祭の時だったので、お父さんはビデオをまわしていました。そのときどうしてお父さんが助けなかったかというのです。お父さんは「わるかったね」「ごめんね」と言えば終わってしまうのに、毎回もそのあとで、あいての子の家へ抗議をしに行こうかと本人に聞いたら「いいよ」と言ったのでやめた、とか先生に言いに行こうと本人に聞いたら「いいよ」というので、どうしようかと思ったけど、「お前が嫌がったので行かなかった」と言う抗議の話に何回も言い訳をして話は固定化し進展しないのでした。しかし、よく聞いてみるとかかえているものが固定したものでなく毎回変化していって、本人にとって辛い嫌なものから、いい体験になって解放されるのでした。
 
回復過程5 : 人との関わりを始める −人間関係発達の遅れ
 かかえているものを解放すると、やっと重い体が軽くなり、苦しさがとれてきて、家にいるのが楽になります。たいくつだ、たいくつだ」と、このとき言い出します。親も「たいくつだね」「たいくつだと哲学が生まれるよね」なんて、本人の気持ちに一歩遅れて前進しないように気をつけてください。

 この時、外に出るチャンスです。チャンスは自分で作るか情報だけを何気なく見せる。例会の青年のつどいなどのパンフレットを置いておいたのを見ていたり、インターネットで出掛けるところを探したり、メール友達を作ってオフ会を行ったりし始めます。なんでも親に言えて、親は無条件の肯定的関心を示し聞いてほしいのです。人間関係でつまづいているので発達はこれから親との人間関係もすすめていきましょう。

 
回復過程6 : 他人との関わりの工夫 −トラブったとき人を入れる。
親もいちから始めましょう

 親子関係で話ができていないとき、突然苦しくて外へ飛び出したりします。あわてて入院などさせないで、ゆっくり話を聞いてあげましょう。警察、病院、クリニック、訪問カウンセラーとそれぞれ利用して親があわてないことです。 

 親子関係ができていて話が聞けるときは、親はフォロー役に徹することが大切です。フォロー役とは、アルバイトの面接に行って傷ついて帰ってきた本人に、「ひどい面接官っていうのもいるものね」と言ってあげると、内容を話し始めるでしょう。引きこもっていた空白の時をきかれるのが本人にとってはイヤなことです。その間、自分作りの勉強をしていたわけで、資格の勉強をしていたとか、自分の好きなことに打ち込んでいたとか、バイト3つくらいやってフリーターになっていたとか、すぐ話が出るようにしておきましょう。

(続く)

2005年11月1日 SCSカウンセリング研究所 所長 池田 佳世
 
 

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