SCS 春の山登り(居場所企画)

今年は桜の盛期があっという間でしたが、SCSでは毎年花見も兼ねてこの時期に登山企画を入れています。
(それ以外にも、年に3回程登山に行きます。)

 

ひきこもり・不登校支援施設で本格的な登山企画をする団体は珍しいと思います。行う所があったとしても高尾山程度かと…

SCSでは棒の折山・高水三山etc 水場も無い山に登ったりもします。

 

 

今回の行程は以下の通り。

 

高尾山口から高尾山頂 一丁平 城山山頂 小仏峠 小仏バス停  (ケーブルカー無し)

 

これはかなり厳しい行程であり、転んで捻挫したり、怪我をしたらと懸念もあったり!!

それでも、この山登りプログラムは(月2回のフットサル同様)、机上や教室で体験するコミュニケーション力・社会性・自己肯定感・充実感 の会得には数十倍のも効果があると思うのです。

 

自己概念と自己経験の一致を会得する事も、シンプルで最大の効果があると思います。

 

「頂上という目標」がありそこへ向かってのペースや仲間同士の歩調のシェア、下山も含めたところでの体力の配分や疲労における自己主張など、本当に大切な事が「山登り」には詰まっているのです。

 

しかし、この場(居場所やデイケアと呼ばれるもの)を提供する支援者側も「それなりの世界」や「社会経験」をしていないと…余裕がなく、ともすれば上から指示的な、または独りよがりな場にしてしまいます。

 

SCSではスタッフ全員が自分の価値観を広げる様にトレーニングを受けます。なぜなら、ひきこもりや不登校、(病院で匙を投げられた)強迫性障害や人格障害の子を持つ親御さんに成長して頂く必要があるからであり、まずはスタッフが成長し続けないと…説得力ないですよね(笑)。

 

 

 

 

また、私は20年近く青年の支援をして来ました。いわゆる枠というものから解放された居場所、自由度が高いからこそ血となり肉となる様な場の作り方こそが、社会参加に繋がる本道だと最近感じています。

 

またSCSの場合必ず親御さんのカウンセリングが月1回必須である事が、 青年・親・支援者のトライアングルのバランスが築かれ、この様な場を提供出来るのだと確信しています。

 

SCSでは、親御さんが取り組まない限り入会はできないシステムになっております。

過去に、病院のデイケアに行っても、支援団体(の様なところ)に行ってもダメで絶望していた青年がいました。彼は死のうかどうしようか迷っていた頃だそうです。SCSのことを知り、当時まともに話すこともなくなっていた親に対し、「最後のお願いだから。一緒にSCSに行って話を聞いてくれ」とお願いし入会されたご家庭がありました。

 

彼は、山登りやフットサル(SCSならでは居場所企画)で仲間と出会い、自由度の高いプログラムの中で力をつけて行き、今は立派に就労されています。上司にも「違うことは違う」とちゃんと言いながら、潰れないで今も成長されています。

 

 

 

 

もちろん、自由度が高い居場所がキツイ方向けに、毎週水曜日:16:00〜18:00に「いっぽ Youself」という2時間だけの居場所を2018年4月4日(水)から開始しました!

 

外の世界(社会)には枠はありません。我が子が育むべきはスキルではなく自信であり、その自信を支えるのが親であれば、必ずひきこもる我が子は外に出ていける様になります!

 

そうそう、山登りには親御さんもたまに参加されるんですよ!

 

日常や価値観の枠を出て、自分を成長させる大切さを支援者も、そして我が子を支える親御さんも心がけてくださると良いなぁと思います。

 

スタッフ M.M

 

 

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