
親が知るといい「死ねよ」の意味
最近、面接のなかで新たに質問頂くことが増えてきたテーマについて少し書いてみようと思います。
ひきこもりケースで親が無条件肯定を始めたり、わが子が不登校などでもエネルギーがある場合、わが子が親に向かって「死ねよ!」と言ってくることがあります。
「死ねよ!」と言う言葉はかなり尖鋭な表現ですのでショックを受けられる方が少なくないです。
- 真面目すぎる親御さんの中にはショックで落ち込んでしまったり。
- 一方で、「そんな言葉を使う子に育てた覚えはない!」とマジギレしてしまったり。
- 人に向かって「死ねよ!」と言う(ひきこもる)わが子が将来的に重大な犯罪を犯さないか案じたり。
このように捉えてしまうのが一般的かと思います。
この一般的というか、普通のレベルでモノを考え続けている時点では、まだまだわが子の心にリーチしません。
わが子が親に「死ねよ!」と言ってくる時、本当に親に自害して欲しいと思って言葉にしているとお考えでしょうか?
不登校でもひきこもりでも、どんな親であれ子にとっては「親が頼みの綱」なのです。
そんな状況の子が親に向けて「死ねよ!」と言ってくるのですから、ここは大切に考えたいモノです。
- 親が聞きたくないであろう言葉をあえて使ってくる。
- 「使わない方が良い」と知っている言葉を使わざる得ない。
- 目的は親の自害でないとしたら?
- …それはどうしてなのか。
わが子が親に、むける「死ねよ!」の意味は…「そんな顔で、そんな考え方をする親に変わって(死んで)欲しい」のです。
- そんな顔=(がっかり・無表情・怒り顔・疲れ切った顔)
- そんな考え=(社会の正しさの押し付け・こうすべきああするべき・親の価値観・自分だけが正しい)
つまり、わが子の「死ねよ!」は親への期待なのです。
そんな期待を親の常識で潰していませんか?
- 大切なのはわが子が吐き出してくるネガティブな言葉を額面とおり受け取らない事です。
- そして、「なぜ、わが子はこんな言葉で表現するのか?」という想像力を持たれる事です。
- 普通・一般・常識に親が閉じこもっている間、ひきこもる子が楽になることはないでしょう。
そんな言葉を使わせているのは「親の方かも知れない」という別方向からの検討は必要かも知れません。
そのためにも必要となるのが「親育ち」なのです。
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桝田智彦(ますだ ともひこ)