先日の8月31日で元代表であり、「親育ち・親子本能療法」の創始者である桝田宏子が他界して3年が経過いたしました。
今日は桝田宏子の急逝により私が担当を引き継がせて頂いたケースについて、少しだけお話させていただこうと思います(ご本人の了承済み)。
先日、あるお母さんがこう話しくださいました。
「たまに思うんです。私、SCSと出会わなければ今頃どうなっていたんだろうって。どこかくるってたから私。『真面目に親子』やり直してみて、今でこそ『親子関係大切』っていう支援施設も他に出てきたけど、SCSは全く違うんですよ。息子が自分の意思で就労して5年以上過ぎて。没交渉だった父子関係も、今こんな光景が目の前にあるなんて。」

そう、ご子息はもう正規雇用で就労して5年以上が経過しているのです。
それでもお母様はSCSを卒業されない。
それはわが子が「就労したからはい一丁あがり」ではないことを分かっていらっしゃるから。
SCSはわが子がどうこうではなく、『親がどうあるか』の場所なのです。
ご子息は対人支援職に従事され、理不尽にも自分で困難に立ち向かい、職務についても試行錯誤を自ら繰り返し逞しく成長されています。
面接の中で私が「息子さんはひきこもる方々が抱える『生きづらさ』に立ち向かえるようになっていますよね」と申し上げた時、深くふかく頷かれました。
「最近は(昔)ひきこもっていたのに、定年退職をした親に向かって『この家で働いているのは俺だけだな!』」なんて言うんですよとお母さんは笑われました。
ひきこもりの方々には徳有(特有)な人間的感性があり、この日本社会(資本主義・メリトクラシー(能力主義)・行き過ぎたグローバリズム)=「砕けた世界」の中では生きづらさとして反応します。それは人としてマトモだからです。
全員がそうである必要もないかと思いますが、「生きづらさに立ち向かえるようになる」。
ひきこもりの回復の大切な指針であると思います。
こんなお言葉と巡り会えるSCSのスタッフは幸せです。
代表 桝田智彦
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