2022.1 母親・父親講座「回復は約束されている。親の参加は必須」
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
年が明けSCS親の講座の新年度が始まりました。
ブログの方も久しぶりの更新となり恐縮です。
本日は桝田が書かせていただきます。
第一回目のタイトルは「回復は約束されている。親の参加は必須」。
はじめてSCSのブログや講座内容に触れた方は「大きくでたなぁ」と思われるかもしれません。
ひきこもりに限らず、こころの問題全般に言えますが、苦しみを抱える本人のこころへ「本人の望むもの・必要とするもの」が響き届いていけばそれはやがて欲求という人を人たらしめる動力となっていくのです。
「本人の望むもの・必要とするもの」を考えていく中で必要なことは、人間は自分のルーツというものを確認せずにはいられない稀有な生き物であるということを知ることです。
人生において苦しみや大きな葛藤を前にした時に人は自分の命の価値であったり、その意味を問うものです。
社会では「働いている・いない」、「就学している・いない」、「人の役に立っている・いない」に代表される2000年以降の成果主義台頭により、いつからかその人の価値というものは個人のパフォーマンスや適応度合いという目に見える外的な要因で測られるのが普通となりました。
できない、至らない人たちは自己責任というナイフで切り捨てられる…よく考えてみれば異常なことですがじわじわと時間をかけて変わってきたのでその偏向ぶりに疑問を持つ人が少なくない昨今かと思います。
ひきこもる人たちの殆どが全員が真面目で思慮深く、今の自分の社会的立ち位置を深く認識しているものです。
だからこそ、自分の独力では自分の命や価値を肯定する要因が見つからない…このことに苦しんでいるのです。
そんな時、命を与えたルーツである親が「自分たちにとって、お前さんは生きているだけで価値があるんだ」ということを言動で示し、そして苦しいこころうちを理解してくれたら、どれだけ、こころ(命)が救われるか。
このような親の言動や取り組みが、ひきこもるわが子の「生きていていいのだという”希望”」となるのです。
そして、その時、そのこころは欲求感を受け入れ、人生の動力を取り戻すのです。
希望失くして回復は無いものです。
「親が自分を大事にしてくれるから、自分のことを大切にしていこうと思う」
人生に絶望し、落ち込みから回復して来た青年が母親に言った言葉です。
自分を大切に思えるからこそ、開かれる扉がある。
こんな基本的なところから始めるからこそ「回復は約束されている。親の参加は必須」とお伝えできるのです。
今日も長く書いてしまいました。この続きは当日講座に参加された方達のものとさせて頂けると幸いです。
本日もブログをお読み下さり、ありがとうございました。
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スタッフ:桝田智彦