エンカウンター三春 (3/25~27)前編

エンカウンターで三春に2泊3日で行って参りました。
会場は自然ラジウム線・岩盤浴で有名な「みちのく霊泉 やわらぎの湯」。

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総勢27名の親御さんと青年がご参加くださりました。
全てを載せられないので、特に内容が濃かった2日目を前編・後編に分けてレポートさせて頂きます。

午前中はペアを組んでのワーク「人間カメラ」を実施。

ルールは、まずペアになって片方Aは目をつむります。もう片方のBは一言も喋らずに宿周辺をAを連れ立ち誘導、「ここぞ!」と思う景色の前に来たら後ろから肩を叩きながら「パシャ!」と言ってAに目を開けてもらいます。すると、そこにはBによるそれぞれの景色がAの視界に映るというワークです。

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上記の様な状態ですので、知らぬ方が見ると不自由な方を介助している様に見えます(実際に、「これはゲームです!」と言っても、近所の方が手助けしてくれてしまうこともあったり)。

誘導されるAは目を完全につむるので、足裏の感覚や聴覚、瞼に映る光の影などに敏感になります。特に、目をつむって直ぐは盲目ですのでもの凄く不安を感じる。
でも、”パートナーBを信用しよう”と腹をくくると、徐々に安心しながら歩ける様になるのです。

かくいう私も、スタッフながらワークにチャレンジ。パートナーはエンカウンター初参加のお母さんでした。

宿周りには特段見どころがあるわけではないのですが、探せばこんな写真のような素敵な(人間カメラによる)発見がありました。

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この一つひとつの景色に目を開けるたびに(目をつむっているので)暗い視界が光に包まれ、徐々に色づいてくこの感覚は非常に感動的でした。

余談ですが、最後の階段の写真。目を瞑りながらのこの急な階段を登らせて頂いた時は「本気か…このお母さん? 意外と無茶させるな〜」と思ったのは内緒です(笑)。

ワークの後はシェアリングで感想を述べ合います

あるお父さんからは、「今の自分(父親)は息子に、こんなふうに身を預けるほど信用してもらえる存在であるか、自信がない」と正直な思いが聞かれました。

私も目を閉じて一歩を踏み出した時、言い知れぬ巨大な不安な感覚に襲われました。それは、過去に抑うつ状態で気持ちが米粒ほどに萎縮してしまい、死ぬことばかり考えていた一年間に覚えた不安です。「ああ、もう嫌だな、やめたいな」と最初は思ったのですが、徐々に相手Bを信頼できると少し安心でき、次第にこの盲目の冒険も楽しめるようになりました。

これって、ひきこもり・不登校の回復過程と似ているなと思いました。

やはり、安心・安全を肌で感じることができることからすべては始まり、そして、親がしっかり支えてくれると信じられれば、不安でいっぱいな外界に一歩ずつ出ていけるのだと。

そんな事を再確認させていただいた、貴重な二日目の午前でした。

つづく。

 

スタッフ T.M

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